焼酎の甲類と乙類とは?違いが知りたい!

本格焼酎

皆さん、こんばんは!サケスピ編集部・焼酎プロモーターの亜樹穂です!本日は焼酎の分類についてお届けできればと思います!
分類と聞くと、難しく聞こえるかもしれませんがとっても簡単なのでご安心ください。

この記事は、いわゆるチューハイと本格焼酎と呼ばれる芋焼酎との違いってなんだろう?と疑問を持った方に楽しんでいただける内容になっています。
「甲類」「乙類」って聞いたことあるぞ‥という方にもオススメ!
まずはお酒の分類からお話していきたいと思います!

お酒は醸造酒と蒸留酒に分けられる!

お酒は、醸造酒と蒸留酒に分けることができます。
醸造酒とは、穀物や果実を酵母の力でアルコール発酵させたものです。
一方、蒸留酒は、醸造酒を蒸留したもの。代表的なものは、ビール・日本酒・ワインなどがあげられます。

蒸留とは、お酒を加熱して生まれた蒸気を冷やして液体にすることです!理科の実験で「蒸留」の実験をやったことがある方はイメージしやすいかもしれません。蒸留酒は、焼酎・ジン・ウォッカなどがあげられます。

お酒の分類

さらに、焼酎は「甲類」「乙類」に分けることができます。この区分が生まれたのは、さかのぼること1949年!酒税法上で分類する必要があったからだそうです。
「甲類」は、スーパーのお酒コーナーでペットボトルに入って売られている透明なお酒です。別名、ホワイトリカーとも言います。
「乙類」は、飲食店で見かける『黒霧島』や『二階堂』といった本格焼酎のことを示しています。

「甲類」「乙類」は造り方にも違いあるので、もう少し細かく見ていきましょう!

主原料糖化原料発酵形式蒸留形式アルコール度数特徴
甲類廃糖蜜なし単発酵連続式36度以下アルコール臭さが弱く、爽やかな味
乙類芋、穀類、黒糖並行複発酵単式45度以下原料の風味・味わいが活かされる
参考)橋口孝司『本格焼酎 銘酒事典』P37,2004年,新星出版社
亜樹穂
亜樹穂

「甲類」「乙類」って聞き慣れない言葉ですよね。最近販売されているお酒は「乙類」ではなく「本格焼酎」とラベルの裏に書いてあることが多いです!
今度お酒を購入する時にラベルの裏を少し意識して見てみると新しい発見があるかもしれません◎

乙類焼酎(本格焼酎)は素材の味を楽しめる!

乙類焼酎のボトル
乙類焼酎

「乙類焼酎」は、アルコール度数45度以下、単式蒸留機で造った焼酎です。

乙類焼酎は、「並行複発酵」という発酵方法でつくられます。これは、デンプンを糖に、そして糖をアルコールにという2つの作用を1つのタンクで同時に行うものを示しています!

「単式蒸留機」で蒸留すると、蒸気にアルコール以外の原料の成分も含まれます。このアルコール以外の成分が、伝統的な「乙類=本格焼酎」の個性ともなる豊かな風味を生み出します!

甲類焼酎(ホワイトリカー)はピュアなアルコール!

レモンサワー
レモンサワー

甲類焼酎は、アルコール度数36度以下、連続式蒸留機で造った焼酎です。
甲類焼酎は、「単発酵」という発酵方法で製造されます。これは、原料が糖なので、そのまま発酵させれば、アルコールが生まれます!シンプルですね。
「ちょっと発酵のイメージがあまりわかないかも‥?」という方は「サケスピ」姉妹サイトでもある焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」の下記の記事も合わせてご覧くださいませ!

「連続式蒸留機」は、単式蒸留器がいくつも入っているといったイメージで、連続式蒸留機の内部で単式蒸留の仕組みが繰り返されます!効率よくアルコール度数を高めることで、原料の風味は残らなくなります。そのため、「甲類焼酎」は無味無臭の焼酎に仕上がります。
「連続式蒸留機」だと、効率的で時間と手間がかからないので、大量生産に向いています。

甲類焼酎×乙類焼酎=混和焼酎!

甲類焼酎(ホワイトリカー)と乙類焼酎(本格焼酎)を混合したものを「混和焼酎」 と呼びます。有名な銘柄だと『鍛高譚』『かのか』があげられます。スーパー、飲食店で一度は目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ピュアな味わいの「甲類焼酎」と素材の香りと風味を楽しめる「乙類焼酎」のいいとこ取りをしたかったそうです。後、安くつくれるのも酒造メーカーには嬉しいみたい!

甲類、乙類のどちらをベースに製品にするかによって、呼び方が異なります。甲類が50%以上であれば「甲類乙類混和」、50%未満の場合は「乙類甲類混和」と呼ばれます。多く入っているお酒が前に来るみたいですね!

おわりに

「甲類」と「乙類」の違いいかがでしたか?
あ、私が普段飲んでいるのは「甲類だわ‥」などと気付くきっかけであったり、違いを知るきっかけになれたらとても嬉しいです。

亜樹穂
亜樹穂

一口に焼酎といっても、「甲類焼酎」と「乙類焼酎」は似て非なるものですね!
改めて違いを知ると、私はやっぱりお酒の個性が楽しめる「乙類焼酎」が好きだなとつくづく思います。
理由としては、見た目は透明なのに香りや風味もバラバラなんて飲む楽しみが広がると思うからです。
よかったら「乙類焼酎」試してみてくださいね!

投稿者プロフィール

亜樹穂
亜樹穂
和酒メディア「サケスピ」編集部/焼酎プロモーター
好きな食べ物はあん肝と白子。趣味は筋トレ

「焼酎を好きになるきっかけの一杯を届けたい」をコンセプトに
2020年1月13日に焼酎プロモーションメディア「RANBIKI」を立ち上げる。
また、本格焼酎をきっかけに日本のお酒そのものに興味をもったため和酒メディア「サケスピ」を立ち上げることを決意。

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